院長 高橋正司(たかはし まさじ)

治療家として32年

鍼灸師として22年

開業して16年

埼玉県八潮市で頑張っています

はじめまして。つかさ鍼灸治療院の高橋です。皆様よろしくお願い致します。


自己紹介を兼ねて、私がこの業界に入り、鍼灸の道に進んだ経緯をお話しさせていただきます。

17歳の時、バイク事故に遭い、血尿が止まらず全身の検査を受けました。その際、事故とは関係なく腎臓に先天性の異常があることが見つかりました。治療法はなく、今後は身体に気をつけながら生活していかなければならないと告げられました。

しかし当時は若く、医師の言葉にも耳を貸さず、その後もバイクに乗り続け、50ccバイクで草レースに出場するなどしていました。最初の職業も、ホンダの販売店で二輪車整備士として働いていました。

転機となったのは、1994年に結婚し子どもが生まれたことです。家族を持ったことで、自分の身体と向き合うようになり、「若さだけでは乗り越えられない」「もっと身体のことを知り、大切にしなければならない」と強く感じるようになりました。

また、二輪業界で家族を養っていく厳しさや、自身の腎臓の状態(片方がほとんど機能していないこと)から、担当医よりバイクに乗ることを止められていたこともあり、父が生業としていた治療家の道へ進む決意をしました。

本来は、一度就職したら定年まで勤め上げたいという思いが強かったのですが、現実を受け入れ、転職を決意しました。

父の治療院で1年間の研修を受け、その後整体師としてさらに1年勤務しました。その後、父の一番弟子の方の紹介で、健康センター内のマッサージ室で働くことになりました。そこは完全歩合制で、施術した分だけ報酬をいただける環境でした。ちょうどゴールデンウィークから働き始めたこともあり、初めてながらも一定の成果を出せたことを覚えています。

当時は、満足していただける施術を提供しなければ指名をいただけない環境でしたので、毎回が真剣勝負でした。どうすれば少しでも楽になっていただけるのかを常に考え、技術や知識を学び続ける日々でした。

指の当て方ひとつをとっても、角度や力加減、指を立てるのか寝かせるのかなど、細かな違いで感じ方が変わります。そうした一つひとつを大切にしながら、「来てよかった」と思っていただける施術を目指して取り組んできました。

その積み重ねの中で、少しずつご指名をいただけるようになり、4年後には売上でも結果を出すことができ、責任者を任せていただくようになりました。

また、「設備やお風呂は普通だけど、マッサージを受けるならここがいい」と言っていただけるようになり、タクシーの運転手さんがお客様にそう紹介してくださっていたと後から伺った時は、とても嬉しく、励みになりました。

この場所では8年間、多くの方と向き合いながら施術をさせていただき、技術だけでなく「相手に寄り添うことの大切さ」を学ばせていただきました。
施術の仕事を続けていく中で、少しずつ環境も安定していきましたが、その一方で「もっとできることを増やしたい」「より多くの方の力になれるようになりたい」という思いが強くなっていきました。

そんな時に出会ったのが鍼灸でした。
一緒に働いていた鍼灸師の方から、治療の考え方や身体へのアプローチの広さを聞くうちに、「自分もこの技術を身につけたい」と強く感じるようになりました。

そこで思い切って鍼灸の専門学校に入学することを決めました。
家族には驚かれましたし、自分自身もこの年齢で再び学ぶことに不安がなかったわけではありません。

当時は、昼間は学校、夕方から夜遅くまで仕事という生活で、決して楽ではありませんでした。家族にも負担をかけてしまいましたが、「必ず身につけたい」という気持ちだけは強く持ち続けていました。

学年が上がるにつれて国家試験が近づき、徐々に緊張感も増していきました。思うようにいかないこともありましたが、少しでも時間を見つけて勉強を続け、試験前には仕事を離れて勉強に集中させてもらいました。

決して余裕があったわけではありませんが、周りに支えられながら努力を重ねた結果、無事に国家試験に合格し、鍼灸師になることができました。

この経験を通して、身体のことだけでなく、「続けることの大切さ」や「支えてくれる人のありがたさ」を強く感じました。だからこそ、今つらさや不安を抱えて来てくださる方に、少しでも寄り添える存在でありたいと思っています。
自宅での開業は、家族との時間を大切にできるという良さがありましたし、これまで支えてくれた家族への想いもあって選んだ道でした。
一方で、どこか自分の技術に対してまだ自信を持ちきれていなかった部分もあったのだと思います。

ただ、実際に続けていく中で、良い面だけではないことにも気づきました。仕事と生活の境目があいまいになりやすく、自分自身に甘さが出てしまうことや、家族にも気を遣わせてしまう場面がありました。

このままではいけないと思い、思い切って外で開業することを決意しました。

費用面の負担も考え、アパートで開業できる場所を探し、環境を整えて再スタートを切りました。徐々に仕事も増え、落ち着いて施術に向き合えるようになりましたが、その後、駐車場の問題や環境面での課題もあり、再び移転を経験することになりました。

現在の場所は決して条件が良いとは言えませんが、その分、自分たちの手で一から整えてきた場所です。内装も工夫しながら作り上げ、さまざまな不安を乗り越えながら、ここまで続けてくることができました。

決して順風満帆ではありませんでしたが、その一つひとつの経験が今の自分につながっていると感じています。

これからも、来てくださる方に安心していただける場所であり続けられるよう、日々努力していきたいと思っています。

         つかさ鍼灸治療院 高橋正司

院長紹介

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